あっちゃんかっこいいー!!どうもエミリーです。
今回は、Ghost of yōteiの感想を書いていきます。
おかげさまで色々なゲームで遊ぶ時間ばっかり取ってしまって、モノを書く時間が少なくなりつつあるのですが、ヨーテイは良くも悪くも感想を書きたくなるゲームだったので、記憶が薄くなる前に書いていきます。
状況としては、40~50時間程遊んで、8割がた用意されたコンテンツは遊び終えた想定です。
そも、ゴーストオブシリーズとは
一応、前作「ゴーストオブツシマ」についても触れさせてくださいね。
こちらの記事でしっかり思い出を語っているので、この段では簡潔にまとめを書いていきます。

2020年頃、海外初の日本を舞台にしたオープンワールドとして、当時ほぼ完全新作のゲームとしては異例の広告量と共に発売されました。
発売前からCMの文言がゲーマー間でミームみたいになりながら、発売されたゲームも徹底した時代考証と重厚なストーリーで高い評価を得たのです。
評価を得ていたのは筆者視点主に2点あったと思いまして、破綻の無い日本人が見ても違和感のないゲーム内の世界観表現と、外国からの侵略戦争に立ち向かう一癖も二癖もある登場人物達のストーリーだったと思います。
当時既にかなり流行していたオープンワールドのゲームで、目的地までの場所を風が導いてくれる誘い風のシステムだったり、ゲーム的にも綺麗なツシマの風景を思う存分楽しみながら探索を楽しむというところは凄く評価されていました。
まあ、ここだけの話ちょっと色彩的なところでやり過ぎと感じてしまう部分もあって、個人的に気になる部分もなくはなかったのですが、そんな些細な問題は唯一無二のストーリーと登場人物の心情描写で気にならなかったんです。
日本のゲームだとなかなか見ない映画的なストーリー
これから紹介するヨーテイでも改めて感じたのですが、このゴーストシリーズはオープンワールドでありながら、登場人物のストーリーに寄り添うようなお話の展開が凄い上手なんですよね。
感情移入しながらゲームが遊べるといいますか。
私も、日本製の同じような時代劇系のゲーム好きで昔の作品も色々遊んでいるのですが、読み応えのあるストーリーと映像表現でいえばこのシリーズは本当に唯一無二だと感じています。
罪の意識に耐えかねて幻覚を見たり、過去の思い出をフラッシュバックさせて心情を表現したり。
アメリカのゲームってそういうの上手な印象です。
逆にそういうストーリーで見せるタイプの時代劇って日本のゲームだとあんまりないような気がするんです。
昔、侍道ってあってすっごく好きだったんですが、淘汰されてしまってもう断絶してしまったし…。
前作とは少し毛色の違うストーリー
さて、ここからヨーテイの感想をガシガシ書いていきますね。
まず、今作は前作と比べてお話の毛色がだいぶ違っています。
先にも述べた通り、前作は侵略戦争に立ち向かうお話だったのが、今回は典型的な仇討ちモノになっています。
幼いころに家族を目の前で惨殺され、自身も見せしめに体を焼かれるという凄惨な生い立ちから復讐の為に全てを捧げたお篤さんが主人公です。
名前からもわかるかもですが、今回女性主人公なんですよね。これに関して、最近のゲーム業界の流行りであるポリコレが、このゲームにも強く影響しているのではないかと発売前不安視される声もありました。
結論からお伝えしますが、事前に不安視されていた女性主人公に関してもあまり気にならなかったし、時代劇の雰囲気は前作から引き続いて素晴らしい完成度。そこまでポリコレを感じることもありませんでした。
まあ、登場人物から少しそういった配慮の気配を感じなくもないですが、そこまで話の根幹に落とし込まれている訳でも無く。
仇討ちモノとしてのお話も一貫しているしサイドストーリーも最後の締め方も含めてお話だけなら前作より好きかもしれないです。ここはまあ個人的な好みかもですが。
前作同様自然豊かなオープンワールド
私はライズオブローニンを遊んで以降、久々のオープンワールドだったのですが、かなり探索は楽しかったです。

大自然の中をのんびり馬に乗って集落を訪ねて、時に野武士(山賊)を蹴散らして、敵の拠点があるときは潜入するもよし、前作よろしく名乗りを上げて正々堂々皆殺しにするもよし。
今作の特徴的なシステムとして、賞金首システムがあります。
これは、集落やちょっとした洞窟などにお尋ね者、賞金が掛けられた悪い奴がいて、そいつらを見つけ出して倒すと賞金がもらえるといったシステムです。
事前に町の中の手配書を確認すると、どのあたりにそいつが出没するか情報が出ているので、そこを重点的に探すと色々発見があったり。
他にも、ゲーム内に幕府から派遣された九州訛り(だったよね?)の地図師さんがいて、その人に聞けばオープンワールド上の重要スポットを教えてもらえたり。
自分一人でのんびり冒険、探索するのも遊び方だし、集落で事前に情報を聞きまくって効率的に地図を埋めていくのもよし。
他にも、主人公のお篤さん自体も敵から賞金を懸けられていて、のんびり歩いていると突然賞金狙いの浪人に襲われるなんてハプニングも。
総じて、イベント回りが良くできているので探索でダレることはあんまりなくて、最後まで楽しくゲームを進めることができました。
アイヌのストーリーが楽しい
個人的に今作のサブストーリーで印象深いのはアイヌの人たちですね。
勿論舞台が北海道なので、彼らもしっかり登場します。
といっても、完全武装して戦闘面でも頼りになる…みたいなのは全くなく、アイヌは決してむやみに他人を傷つけない、という誓いを守っているようで、基本的には交易品を分けてくれたり、アイヌの言い伝えを教えてくれたりと、凄く温和でお篤さんにも好意的です。
また、サブクエストでフチという人物がかなり活躍するのも印象深いですね。
言い伝えを追体験するようなサブイベントもあったりして、個人的にアイヌの民間伝承みたいなの好きなのもあって楽しかったです。
ゴールデンカムイで読んだ奴だ!!ってなりがち
狼と仲良くなるイベントも好き
また、今作で外せない個人的に好きなシステムとして、狼が共闘してくれるシステムがあります。
最初は気まぐれにしか助けてくれないのですが、ゲーム内のイベントを進めていくと仲良くなっていって、最終的にはこちらの呼びかけに答えてくれるまでになります。
この狼こそ、ストーリー的にも仇討ちをなそうとするお篤さんの復讐心の化身でもあります。
狼が好きな方は是非、遊んで仲良くなってみてください!!!
PS5専用ゲームのいろいろ
このヨーテイは現状珍しくPS5専売のゲームなんですよね。
といっても、ツシマもPCに来てくれたので、少し期間を置けばこれもPCで遊べるようになるはずです。
しかし、今作は細かいところでPS5コントローラーならではな遊び方がいくつもありました。
一番よかったのは、三味線ですね。
今回の主人公であるお篤さんは、常にお母さまの形見である三味線を携えていて、好きなタイミングで弾くことがことができます。
その際に、曲を初めて弾く際に弦を抑えて音を探すところを、実際にPS5コントローラーのタッチパネルでごっこ遊びミニゲームとして体験できるんです。
上手く抑えると実際にコントローラーが振動して、音も出るのでかなり没入感があります。
他にも、見ていて不安になる焚火料理だったり、景勝地を絵にしたためたり、火起こしだったり、細かいところでPS5コントローラーならではを感じることができたので、そこは面白かったです。
まあオミットされても別に構わない部分ばっかりって言えばそうなんですけどね。
唯一にしてとても致命的な問題点:戦闘
さて、既にそれなりな文字数を書いてきましたが、個人的にこのゲームで一番の問題点にまだ触れていないです。
ここまで褒めそやしているので、読んでくださった方はかなりおススメできるゲームに見えるかもしれません。
実際、ここまで上げた部分は遊んでいて楽しかったのは間違いないんですが、それを帳消しにするくらいの問題点があります。
戦闘システムです。
近々、筆者はナイトレインという高難度アクションゲームのソロ縛りを100時間程やったので、それによって感性がイカレてしまったのかもしれません。
とりあえず感じたまま書いていきます。ちなみにハードモードで遊びました。(これが失敗だった…)
正面きっての戦闘が全く楽しくない
正直、前作からチャンバラがあんまり楽しくないのは感じていました。
というのも、基本的に囲まれることになるので、こちらが狙った敵を攻撃している時に横合いから斬りつけられることも多く、加えて画面外から、見えていないところから斬りつけられることもあってストレスが凄いんです。
この部分は一切改善されていませんでした。
また、黄色く光ったら弾き、赤く光ったら回避、みたいな危険な行動の予兆もあるのですが、変なディレイが掛かったりこちらと向こうの距離によってタイミングがずれるのでブレブレです。
終始ピッカンピッカンしているのでタイミングがとりずらいのもあります。
さらに、大型の敵はモーションを取り始めると気色悪いぬるぬるワープで絶対に当ててきます。
敵の攻撃中はスパアマが基本の様で、こっちの攻撃が始まった後に向こうの攻撃が始まってしまうとダメージ確定です。
なんなら見えない攻撃判定に当たって突然倒れ込むときもあります。他にも不快な要素を上げるとたくさんあるんですけど…
要は、アクションゲームの基本である距離を取って空振りしたところを攻撃とか、リーチの差を活かして戦うとかそういうことが一切できず、ぴかぴか光るのに合わせて何らかのボタンを押すQTE的な戦闘を開発している人はやらせたいんだと思います。
正直、QTEにしてもお粗末なので辛かったです。できの悪いガバガバのSEKIROって感じのプレイ感覚でした。PSPの侍道の方がチャンバラの完成度はありました。
幸い、ステルスキル(未発見状態での暗殺)だったり、ボタン入力で使える苦無や煙玉などの飛び道具が強いので極力身を伏せて暗殺に専念すれば集団戦を割けることもできるのですが、一部のイベントで発生する強制集団戦はどうにかするしかないです。
武器4種と短筒も見栄えはいいのに…
今作、武器が前作から増えていて、槍や二刀、鎖鎌に大太刀とたくさんの武器が使えます。
それぞれの師匠から技を伝授されるお話は結構面白いのですが…。
厄介なことにこれらは全部相性が設定されています。
二刀は槍に強くて、槍は鎖鎌に強くて、鎖鎌は盾兵に強い…だったかな?
これの何が問題化というと、集団戦の時って大体みんな違う武器持っているんですよ。
だから、相手に合わせて武器を持ち帰なければいけないのに、前述のとおり画面外から相性の悪い武器持ちがぴかぴかしながら殴りかかってくるので、その都度武器を変えなきゃいけないんです。
好きなカッコイイ武器を使おう!!じゃなくて、相手に合わせて最適な武器を使わなきゃだめだよ。だから、爽快感とかはなかったですね。
これらのシステムとストーリーを合わせた今作の大問題
さて、ごめんなさいね感情のまま書いているので少しお見苦しい文章になってしまっているかもです。
ただ、最後にこれだけは伝えたいので書きます。
このゲーム、ストーリーが仇討ちなので、家族の仇である下手人、羊蹄六人衆と戦ってそいつらを倒すことが目的になるのですが、結局その盛り上がるところも上述の不出来な戦闘をやらされるんです。
前作はそこまでチャンバラが主題ではなかったんですが、今作はストーリー上一番盛り上がるところが敵討ちに成っちゃってるので…。
特に終盤、遂に主犯と戦うぞって時にとんでもない難易度に設定されたボスとぴかぴかバトルさせられるので正直全然ストーリーが入ってきませんでした。
とても魅力的なストーリーのラストを、不出来な戦闘システムでやらされるのでなんかもう色々大変でした。
魅力的な探索、イベント、ストーリーを戦闘が台無しにしている一作
酷評し過ぎた(全部本当のことだけど言い過ぎちゃったよ…ごめんね?)ので一応擁護しておくと、お話の温度感は前作よりこっちのが好きだったのも本当ですし、狼と触れ合うのも楽しかったです。
付け加えると、政子殿や石川先生レベルのおもしろヤベーヤツは出てこなかったのが少し悔やまれますが、基本的にゲームは面白かったんです。
ただただ…個人的に戦闘システムが…!!受け付けなかったんです…!
人によってはこの戦闘も楽しい!!っていう方もいらっしゃるのかもわかりません。難易度を下げれば楽しく遊べるのかもです。もしくはやり込むと全て余裕で対応できるのかも。私が下手だっただけなのもあり得ます。
実際、正直終盤のボス戦が全く楽しくなかったのはガチのマジなのですが、その後未回収のイベントの為にクリア後に難易度を下げて散策するのはゆったり旅行気分でかなりリラックスできて楽しかったです。
なので、駄作!!と割り切るのも忍びない…愛憎入り混じった感情をこのゲームに持っています。
これから遊ぶ方には、戦闘の難易度をバッコリ下げるのであればお勧めしたいです。
最初に書いた通り、無二のオープンワールド時代劇というのは間違いので。興味を持ったら遊んでみてください。怖いもの見たさで戦闘も難易度上げてやってみて欲しい。
もしサッカーパンチの戦闘担当した方がいらっしゃったら、次は一回ソニーの人とアクションゲームについて意見交換してみてください…!!そしたら超名作を作れますよ!!
この記事は以上になります。最後までありがとうございました!!

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