ゲーム思い出語り「Ghost of Tsushima」

ゲーム

どうもエミリーです。

今回は、ゲーム思い出語りということで、Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)の話をしていこうと思います。

何で急に思い出語りするのかといえば、これを書いている2025年10月上旬現在、この作品の後継に当たるGhost of Yōtei(ゴーストオブヨーテイ)をやっているからですね。

今回、私はヨーテイをそこまで買うつもりはなかったのですが、前作のゲーム体験を思い返してみた際に遊んでおいた方がいいなと決意。フルプライスで新作を購入し、遊んでいます。

私の中で、ツシマが凄く印象に残っているからこそ、次回作に当たるヨーテイも遊んでおきたいな!!と思った訳です。

あどばんすいぬ
あどばんすいぬ

俗説だけど、シリーズ物のゲームの売上ってさ、前作の評判や面白さが数字に繋がるって聞いたことあるよ、そのゲーム単体の出来不出来よりもそっちのが重要らしいね

ぼーいねこ
ぼーいねこ

ドラクエとかFFで聞いたことあるわね、まあ本当かどうかはわからないけど

ということで、ツシマはなにが凄かったのか、というところをちょっとずつ書いていこうと思います。

ちなみに、これを書いているヨーテイの方で遊んでいるので、そちらとの比較的な部分もあります。

比較の都合、少しだけヨーテイのネタバレもあるかもしれません。といってもストーリーの展開みたいなネタバレはないので気にしない方は読んでってね。

とんでもない宣伝爆撃、耳に残るキャッチフレーズ

一番最初に持ってくるにはちょっと変かもしれませんが、個人的に一番ライヴ感に繋がっていた部分なので書いていきます。

ゴーストオブツシマは今から5年も前、2020年に発売されたタイトルでした。

5年も前…と書くと一昔に感じますが、その頃には既に今と同じようなライフスタイルでゲーマーは生活をしていたと思います。当時はPS4だったんですよねまだ。

ちなみに、原神も2020年のタイトルです。何ならこのサイトイチオシのFall Guysも2020年です。

そう考えると最近な気がしますね。…私だけ?

そして、一番印象に残っているのは、当時のyoutubeで動画を再生するときに毎回毎回このゲームのCMが流れてきたことです。

その際の「誉は、浜で死にました。」の一文は冗談抜きで当時100回くらい聞いたような気がします。

ここ数年を思い返していも、完全新規のゲームにこれだけ広告で力を入れているのは珍しかったので、印象が凄い強いんです。モンハンとかならまだしも。

何なら、ゲーム内の発言で有名な「お侍様の戦い方じゃない!!」ってのも当時の広告で初出だった気がします。(そうでした。動画参照。)

今でもちょこちょこ聞きますよね。私も使います。ネットミームみたいになってます。

実際に遊んでも、高クオリティな時代劇ゲーム

ここからは遊んでみた際の感想です。

このゲーム、時代劇としての濃度が凄く濃かったんですよね。

当時最新のゲーム機でリアルなグラフィック、且つ昔ながらの時代劇をやるので、凄く新鮮な感覚はありました。

既にオープンワールドのゲームなんて珍しくなくなりつつあったような気がするのですが、このゲームは舞台になっているのが元寇の時代、1100年代の対馬。

ゲーム内で美麗に表現された大自然の中を、侵略者を撃退しながら馬に乗って駆け回るのは楽しかったです。

歴史考証、取材によって固められた確かな舞台設定

このゲーム、当然次回作にあたるヨーテイもそうですが、サッカーパンチというアメリカのゲーム開発会社によって開発されました。

このことから、広告だけが撃ちまくられている時には所詮うわべだけで、遊んでみたらトンデモで意味わからんゲームになっているんじゃないか?と疑う声もありました。

実際、そういう勘違いした日本みたいなゲーム結構あるんですよね。アジア圏がごちゃ混ぜになっているみたいな。

ところが蓋を開けてみれば、このゲームはしっかりとした歴史考証の元、間違いなく元寇の日本が舞台になっていたゲームでした。

調べていくと、何度も対馬への取材を行い、日本人のローカライズチームとの綿密な練り合わせで日本人が見てもおかしくない日本の時代劇を再現することを徹底したと出てきています。

アメリカで制作された『ゴースト・オブ・ツシマ』はいかに日本のユーザーの感動を呼ぶ“エモい”物語体験へ翻訳されたのか?ローカライズ担当者が明かす衝撃の舞台裏【CEDEC 2021レポート】
当記事では、ゲーム開発者向けの技術講演イベント「CEDEC2021」において、8月26日(木)にオンライン開催されたセッション「『GhostofTsushima』のローカライズができるまで」の模様をレポートする。

(参考資料:アメリカで制作された『ゴースト・オブ・ツシマ』はいかに日本のユーザーの感動を呼ぶ“エモい”物語体験へ翻訳されたのか?ローカライズ担当者が明かす衝撃の舞台裏【CEDEC 2021レポート】電ファミニコゲーマー様)

更に、ゲームの見せ方も凄くオシャレで、オープンワールドのゲームでありながら極力画面に表示されるUIを少なくする工夫がありました。

一番代表的なのは、目的地への道順も画面内に吹く風が「誘い風」という形で教えてくれるシステムですかね。機能的かつ視覚的にも美しい画面に集中できるようになっていてとてもよくできていました。もちろんヨーテイでも健在です。

ハードな世界観、ストーリー、魅力的な登場人物

ということで、古き良き時代劇がベースになっていることはわかって頂けたかと思います。

ここから、私が実際に遊んで面白かった部分をガンガン書いていきます。

まずは、あまりにもハード過ぎる世界観です。

先述した通り、このゲームの舞台は元寇の対馬。まさに侵略戦争によって攻撃をされている真っ只中の対馬が舞台なんです。

ゲーム開始直後、船で上陸してくるモンゴルの軍勢を迎え撃つ勇壮な始まり方から、圧倒的な兵力差によって完敗し、無惨に村が略奪されるところから始まるお話は今もすぐ思い出せるくらい記憶に残っています。

オープンワールドなので広い世界を自由に馬に乗って移動できるのですが、そこかしこに侵略され、言葉もわからないのでわけもわからないまま身ぐるみ奪われ、殺されていく対馬の村人たちがそこかしこにいるようなトンデモない世界観です。

そんな中で、お侍として正々堂々、民の見本となるべく育てられてきた主人公の境井仁が、これまでの戦い方では民を守ることなどできないと思い知り、不意打ちや飛び道具、果ては毒まで使いだして、侍のあり方を大事にする育ての親、田村との確執が深まっていって…。って感じです。

この記事書くために少し復習しましたが、お話は凄く重いんです。そんな中、対馬を守る為に生き残った人たちと助け合って、幕府に救援を要請する為に奔走したりするのが大まかなストーリーですね。

こういう世界観なので、そこかしこに敵キャラ(侵略兵)はいるし、そいつらをぶった斬って回るのはかなり快感というか、使命感を持って戦うコトになります。

また、よく言われるのが鑓川のカタルシスですね。

基本的に最初に完敗してからずっとコソコソしなきゃいけないのですが、ストーリーが進むと少しずつ現地の勢力が団結して、侵略者に一矢報いることができるようになります。

そのお話の流れと、オープンワールドで主人公キャラが強くなっていくのが上手くリンクしてまして。

その最高潮になるのが、主人公がゲーム中の一番強い行動である冥人の型を覚える鑓川。

これは是非機会があったら遊んでみて欲しいです。凄く高まります。

癖があり過ぎる味方キャラ達

このゲーム、それなりに味方キャラもいるんですが、みんな癖が強いんです。

もうこの辺りは知っている人には言わずもがななのですが。

身内を無惨に殺されたことで怒りを内に秘め、時折暴発して事前の打ち合わせが全部どっかにいっちゃう政子殿とか。

恐らく洋の東西問わず世界中にいる、機嫌次第で言っていること二転三転する偏屈厄介者親父の化身、石川先生とか。

特に石川先生の偏屈親父ぶりはすさまじくて、遊びながら「うわ…いるわこういうおっさん…」と顔をしかめたくなる程です。しかめました実際。

他にも沢山いるのですが、こういった癖があり過ぎる登場人物たちこそがこのゲームの魅力に貢献していると思います。

あいつヤバいよね!!と振り返り、語りたくなるキャラとその人たちが織りなすお話ですね。

このゲーム、ラストの場面でも主人公に選択を迫ってくるところがあるんですが、そこも人によって選択が分かれますし、感じ方考え方によってどちらも決して間違っていないものになっているので、そこもよくできています。

総じて、魅力的な時代劇調のお話を、しっかりしたグラフィックとオープンワールドで堪能できるオープンワールドというのがこのゴーストオブツシマの全容です。

戦闘システムはちょっと…

これ、少しだけ苦言といいますか、良いところばかり上げるとお金貰ってる宣伝みたいになっちゃうんで書きます。

戦闘システム周りは個人的にちょっと苦手でした。

これはヨーテイを遊んでいても顕著に思ったのですが、敵に囲まれた時の操作がかなり難しくて、結局QTE的な遊び方を余儀なくされるのが楽しくなかったです。1作目の頃からこうでした。

とはいえ、飛び道具をたくさん持っていたり、色々ごまかしは効くようにできていること、拠点で発生するステルスアクション(かくれんぼ)はやりごたえがあるし、なによりストーリーが気になってクリアできるまで遊ぶことになるので一作目の時点ではそこまで気にはならなかったです。

…遊んでた時はイライラしてたかもわかりませんが…。

最後に百合ばあちゃんの話をさせて欲しい

最後、凄く個人的な話なのですが、遊んでいていっちばん心に残っているサブストーリーの話をさせてください。

主人公、堺井仁の乳母をやっていた百合おばあちゃんのお話です。

ネタバレをしたくないのでそこそこに書いていくのですが、このおばあちゃん周りの話が個人的にとんでもなく心に刺さりました。

なんなら、上に鑓川がーとか、時代劇がーとか、一通りかきましたが間違いなく個人的な瞬間最大風速はこのサブストーリーを読了した時でした。

この、ネタバレにならない程度に…なんといいますか、当時特有の身分違いの想いであったり、乳母としての役職、ふとした瞬間に発露する秘めた感情だったり…。

これは声優さんの熱演もそうですし、正直あんまり元寇関係ないんですが、綿密に練られた設定も相まって凄く心に刺さったんです。

当時、このお話を本当にアメリカの人が書いたのか!?と完成度に衝撃を受けたのですが、全く同じ感想を持ってくださったどこかのサイトのライターさんが問い合わせていたんです。

確かに翻訳チームが少し手直しをしたが、大筋は元々開発チームから提出されたものだったという話を見まして、サッカーパンチすげぇ!!!!となった記憶があるんです。

この記事の為にまた調べたのですが、調べ方が悪いのか巡り合えず。

見つけたらリンクを貼らせていただきます。

この話があったからこそ私はヨーテイをフルプライスで買いました。

個人的にも、世間的にも評価が高い唯一無二の時代劇オープンワールドゲー

という訳で、個人的な当時遊んだ感想でした。

凄く面白かったし、何ならこの時の色んな選択肢とか、登場人物について語り合う友達が当時はいたんです。

そういった語り合いとか、ネットの感想諸々とか、そういうのを見るのも含めてライブ感マシマシで楽しかったです。

面白い作品って、やっぱり遊んだ後語りたくなるものなのかもしれません。

新作が出た直後ですが、このゲームもセールやってたり、PS5で遊べるようになっていたりするので、よかったら遊んでみてください。

ヨーテイとの比較はどうなん?

ヨーテイはほぼストーリーも見終えまして、また別に感想記事を挙げる予定ですが、せっかくなので比較を書いていきます。

ここから先は新作、ゴーストオブヨーテイのネタバレ注意です。

先に一つだけ書いておくと、ツシマが好きだった人はそのまま楽しめるようなゲームでした。もしネタバレを嫌う方であれば、ここから先は遊んだ後に読んでいただければと思います。

ゲームシステムは正統進化していると思います。
前作にあって今作でできなくなった!!というコトはあまり感じませんでした。
一つ気になったというか、明確に違うのはお話の温度感です。
ツシマは書いた通り、「侵略戦争から国を守る為、道を外れる武士のお話」でした。
ヨーテイは、「家族を惨殺された女の子が復讐の為、修羅を行くお話」です。
ヨーテイの方は少し人情味のあるストーリーが展開されます。個人的にはヨーテイのストーリーの方が好みでした。
ツシマがシリアス過ぎると感じていたのは正直あります。この点から、ツシマのレベルのシリアスを求めている方は少し拍子抜けするかもしれません。
とはいえ引き続きとんでもない外道が出てきたりするので、そんなゆるふわ過ぎるゲームにはならないのでご安心ください。
あと、戦闘システムは良くも悪くもそのままです。
寧ろ悪化しているような気配すら感じています。この点は個別記事で書いていこうと思います。
なので、ツシマとは全く別の仇討ち譚として、前作を時代劇ゲーとして楽しめる方なら引き続きツシマの感じで遊べるハズです。
石川先生や政子殿レベルのヤベーヤツは出てこなかったです。白痴の五郎とか結構好きだったんですが出番がちょっとだけですし。
全体的に、私はお話面白かったんですが、新機軸の面白さはないので、ツシマレベルのシナリオ完成度を求めているとちょっと合わない人がいるかもです。メインになるストーリーのテイストがかなり変わったんですよね。
これ書いている時点で、全部を確認できたわけではないので、もう少し遊んでから個別の感想を書いていこうと思います。
この記事は以上になります。最後までありがとうございました!!

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