Pokémon LEGENDS Z-A感想 地域密着型の実験作!!

ゲーム

へあっ!!どうもエミリーです。

今回は10月末に発売されたPokémon LEGENDS Z-Aを遊んだ感想を書いていきます。

先行してランクマッチを遊んだ感想を書きましたが、ある程度サブクエストも終わらせてゲーム全体の感想も固まったので、改めて書いていこうと思います。

最初に結論から述べると、ゲーム全体としてはすごく楽しめました。ただ、今回刷新されているポケモンバトルや、夜のバトルゾーンでの体験はまだまだ荒削りに感じるところも多かったです。

正直、楽しめたところは「私がポケモン好きだからこそ」楽しめた実感があるので、我こそはポケモン好き!!という方にはかなりお勧めしたいです。

逆に、ポケモンあんまり興味ないけどアクションゲーム風のバトルシステムを体験してみたいぜ!!という方は、微妙に感じてしまうかもしれません。

LEGENDSシリーズの2作目

まず今作の立ち位置から触れていきます。今作は、ポケモンレジェンズシリーズの2作目にあたります。

レジェンズシリーズとは、由緒正しき赤・緑、最新のスカーレット・バイオレットのような本流のポケモンシリーズとはまた別で展開されています。

平たくいうと外伝作品ですね。

外伝といいつつ本流と密接に関わっていくのがこのレジェンズシリーズの特徴です。

シリーズ一作目のレジェンズアルセウスでは、古い時代のシンオウ地方を舞台にしており、本流シリーズのダイヤモンド・パール・プラチナを遊んでいるとより楽しくなる仕組みがありました。

今回紹介するレジェンズZ-Aは、本流シリーズのX・Yの続編です。

特に今作はX・Yの5年後を舞台としており、アルセウス以上に元の作品を遊んでいると気付ける仕組みが豊富だったように思います。

ということで、本流シリーズを補完する立ち位置にある外伝シリーズ、というのがこのレジェンズシリーズの特徴だとわかっていただけたかと思います。

初めての地域密着型タイトル

この作品、凄く特徴的なところとして作品が町一つの中で完結しているんです。

これまでのポケモンシリーズ、何ならシリーズの前作にあたるレジェンズアルセウスでも様々なロケーションを冒険するというのが毎回のお決まりでした。

ところが今作はミアレシティという町が全てなんです。

しかし、これによってボリューム不足を感じるか、といわれれば全然そんなことはなく。むしろ町一つに密着するからこそ面白い作品になっているようにも感じました。

前項にも書いた通り、今回のゲームの舞台となるミアレシティは、本流作品のX・Yから5年ほど経過しています。

たった5年なので、X・Yを遊んでいると何人か見覚えのある登場人物もいたり…。

本人は居なくとも、過去の登場人物の名残もあったりします。そういうものを見つけるのはとても楽しかったですね。

私もX・Yは当時友達とゴリゴリ遊んだので、遊びながら凄く懐かしかったです。

また、ポケモンのみならずRPGでお馴染みのダンジョン的な要素も、少ないながらしっかり備えられています。

ダンジョンにしかいないポケモンもいますし、ここでもX・Yを遊んでいるとサプライズになる仕掛けがあったりします。

総じて、町一つだけでボリューム不足!といった感じはありませんでした。

ちょっと狭く感じるのは正直ありましたが、それを補うくらいの密度がしっかりゲーム内に存在していました。この後解説していきます。

地域密着型だからこその体験

ご近所さんになる各キャラとの濃い交流

これまでのポケモン作品は、どうしても各キャラクターとの関係は希薄だったように思えます。

というのも、上に挙げた通りこれまでのポケモンはほぼ全て冒険が主題があった為、どうしても一緒に冒険する仲間以外の人と交流が最低限になってしまう傾向がありました。

しかし今回は、登場キャラクターが皆んな同じ街に住む人たちなのです。

序盤で知り合ったキャラクターも、終盤に出会いがあったり、しっかりした出番が終盤のキャラクターも事前に街の中で噂を聞きつけていたり。

登場する全キャラクターとかなり密接に関わる感覚がありました。

しかも、総じて主人公の仲間になるエムゼット団のメンツを始めとても魅力的な人物ばかりだったので、進めていてダレることもなく。

遊んだ方は、この子好きだったな…というキャラが1人はいるんじゃないでしょうか。

ストーリーの終盤もちゃんと一貫して皆んなで街の危機に立ち向かっていくので、盛り上がりもひとしおです。

凄く等身大なポケモンとの共生を目指すイベント群

今作で私が一番楽しかったのがこの部分ですね。

このミアレシティ上には、多種多様なサイドミッションが用意されています。

その中には、ポケモンとの共生を目指すミアレシティならではのイベントが盛りだくさんなんです。

野生のポケモンと折り合いがつかなくてトラブルになったり、逆にポケモン側が弱っているのを助けたり。

平和なものだと、ポケモンのお散歩を代行して欲しいなんていうものもあったりしました。

こういうポケモンと生活するワンシーンみたいなのって、これまでのポケモンだとあまり描写されてこなかった部分なんですよね。

今作のイベントは等身大のポケモンとの生活が描写されていて、コメディ調のものもシリアスなものもあって楽しめました。

最初に書いた、ポケモンが好きな人こそ楽しめる部分というのがここですね。

ポケモンバトルについて

さて、最初にも軽く触れた通り今作はポケモンバトルのシステムが刷新されています。

これまでのターン性からリアルタイム形式の戦闘になっています。個人的にはRTS(リアルタイムストラテジー)に近しいシステムに感じました。

しかし、正直に言いますとリアルタイム性になったからと言って今までと全く違う駆け引きのある面白さが出る…と言ったことはなく。

覚えさせられる4つのわざと、てもちのこうたいを駆使して戦うのはこれまで通りだったので、いうほど目新しさはないかな?というのが正直な感想でした。

細かいところはしっかりと変わっていて、例えばパンチやツメ、キバを使った攻撃は相手に密着しないと攻撃が発生せず、足の速いポケモンなら動き回って避けられたり。

威力の高い大技は発生に時間がかかるので、隙の少ない技で素早さに限らず先制ができたり。

こういう目新しさはあるものの、結局今までの戦闘システムの延長線上で、むりくりアクション用に仕立ててある感じがあったので、あんまりそこに楽しさはなかったです。

ボス戦となる暴走メガ進化戦について

アクション要素のある戦闘になったことで、ひとつだけこれがやりたかったんだな!!と腑に落ちたことがあります。

今作は、暴走メガ進化と呼ばれるポケモンたちが意図しない、暴走の形でメガ進化をしてしまう現象が発生します。

その際には、主人公たちがそのポケモンを倒して鎮めてあげる必要があるんですが…。

この暴走メガ進化戦の時だけ、相手の攻撃を位置取りで避ける必要があり、例えば走り回るポケモンに衝突しないように上手く回避したり。

相手がやたらめったら攻撃してくるので、それらの予兆やタイミングを見極めたり。

このボス戦に相当する暴走メガ進化戦だけは、確かにアクション要素を強めて従来の型に囚われないゲーム性を感じました。

夜に行われるZAロワイヤルについて

このゲームの象徴的な要素として、ZAロワイヤルというものがあります。

夜のミアレシティでは、バトルゾーンの中にいると問答無用のポケモンバトルが行われる、というものです。

正味な話、これもポケモンバトルにかくれんぼの要素が加わったものといった感じでした。

バトルゾーンの中にいると、トレーナーがポケモンを出したままうろついており、見つかる前に攻撃できれば先制攻撃、逆に見つかってしまうと向こうから攻撃されるといったものなのですが。

これが凄く荒削りでした。こちらが先に見つけて攻撃を指示しても、向こうはこちらを視認した瞬間先制扱いになるので、純粋に理不尽です。

さらに、ポケモンが物理技主体の場合、相手までの間に段差や障害物があるとつっかえて動かなくなったり。

極め付けは、バグなのかわかりませんが遠くの建物からこちらを発見して、空を飛ぶポケモンで攻撃してくる時です。

こちらが対応した技を持つポケモンを持っていないと、こちらのポケモンが屋根から落ち続けて不自然な挙動をします。

ネタとしては面白いのかもですが純粋に何が起こってるのかよく分からんかったです。楽しくはなかったですね。

まとめ X・Yの続編として、ポケモンが好きな人なら楽しめる…!?

長くなりましたが私としては

・X・Y正統続編としてのストーリー
・ポケモンとの生活を感じるサイドイベント
・魅力的なキャラクター

これらを楽しめたので、ゲームとして面白くない!!ということはありませんでした。

しかし、キャラクターにあまり魅力を感じることができず、特にポケモンに愛着の無い人がこのゲームを遊んだ場合は、ただただ謎のアクション風バトルになったポケモン。という評価になってしまうので、厳しい評価も出ているのかもしれません。

このゲームは、来月に追加のDLCが来ることが発表されています。

これらによってもまた評価が変わったりするかもしれないので、ここまで書いた要素にビビッと来た方は、この年末年始に是非遊んでみていただければと思います。

この記事は以上になります。最後までありがとうございました!!

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