MTGAのFFパックをエンジョイするおじさん

MTGA

王の使命を全うするのだ。

どうもエミリーです。こないだDCGがアツい!!という記事を挙げまして、私自身も今週から遊べるマジック・ザ・ギャザリングのデジタル版、MTGAで遊んでFFコラボパックのお祭りを堪能していました。

…まあ正直な話を最初にさせていただきますとですね…。

今まで数多くエンジョイするおじさん記事を書いてきましたが、今回のは、結局いつもの感じだったな。という風な感想になりました。

ちょっとネガティブよりな感想になってしまっています。別にディスるつもりは毛頭なくてですね。

実際に今回のFFコラボのカードたちはとてもとても素敵な原作をイメージしたカードなどが多くてですね。この記事で素敵だなと思ったカードもいくつか触れたいです。

とはいえ、せっかく素敵なカードとFFコラボというとても素敵な何年越しの大イベントでありながら、別に何か大きなイベントがあるわけでなく。新規参入の大チャンスになるわけでなく。

これまでに数か月に一度あった新パックのリリースという、今まで何度も経験して今後も何度となくmtgを遊んでいれば経験するであろうイベントのひとつという風にしか感じられなかったです。

FFコラボのカード自体は凄く好き!!

私もFFはナンバリングの内半分程度しか遊んでいないにわかですし、mtgも令和から恐る恐る始めたクソザコおじさんなのですが、カードの雰囲気はとてもFFを再現できていると思います。

もうさんざに色々なところで書かれているのでさっと触る程度で行きます。

  • 召喚獣を英雄譚・クリーチャーにすることで一定時間力を貸してくれるフレーバーの再現
  • 主人公のセシルや各ボスキャラの形態変更を両面カードで演出する要素
  • FF1、FF3、ネトゲシリーズのキャラクリ要素をジョブチェンジという装備アイテムに付随するトークンの形で再現していること
  • 作中の重要シーン、複数回経験するイベントをフラッシュバックという形での再現

これらによって、ああ確かにFFの再現だなとカードを使いながらしっかりと感じることができるのです。

ここに挙げたもの以外にもカード一枚一枚の効果がゲームのシステムをしっかりと再現しているものものあったり。

一枚上げるなら、《シーンドライブ、ライトニング/Lightning, Army of One》ですね。

先制攻撃、トランプル、絆魂
ノックアウト ― これがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、次のあなたのターンまで、発生源1つがそのプレイヤーやそのプレイヤーがコントロールしているパーマネントにダメージを与えるなら、代わりに、それはその2倍の点数のダメージを与える。

13は通しでやったのですが、これはゲームシステムで相手をブレイクして、そこに攻撃叩き込んでいるというので間違いないと思います。シーンドライブですし。

超簡単にわからない人のために解説しますと、FF13では、敵キャラに一般的な体力ゲージとは別にブレイクゲージというものがありまして、それを満タンにするとブレイク状態になり、無防備で与えるダメージに倍率が掛かった状態、チャンスタイムを作れるというシステムでした。

このカードも、ライトさんの先制攻撃で相手プレイヤーをブレイク状態にしているというフレーバーと思われます。ゲームにあったシステムをカードの能力で再現してるのはさすが。

こういったゲームの再現がよくできているなと感じるの、いちいち取り上げられないくらいあるので、FF好きな方は是非見てみてくださいまし。多分私は遊んでいなくて(忘れてて)気づけていないのがたくさんあります。

ちなみまして、下に貼ったリンクはファイナルファンタジー側の公式サイトなのですが、どのカードが各ナンバリングのどのタイトルをどのシーンを意識しているのか、FFを作った側が紹介する連載なので良かったら見てみてね。凄い参考になりました。

『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カード紹介 第1回『ファイナルファンタジーI』 | トピックス | ファイナルファンタジーポータルサイト | SQUARE ENIX
6月13日にいよいよ発売となる『マジック:ザ・ギャザリング——FINALFANTASY』。ここではその発売に先駆けて、全16回に渡り収録カードを紹介していきます!今回カードになった様々なキャラクターやシーンなどを「ファイナルファンタジー」シリーズのゲーム内容とともにご紹介。第1回となる...

といった具合で、凄くカードは良くできていました。

一番好きな《稀なるつわもの/Champions from Beyond》

少しだけ、一番好きなカードを語るにあたって少しだけこのサイトの記事を引用して昔語りをさせてください。

私はFF14というMMOを学生自体に遊んでいました。おかげで色々ズタズタになりました。

そして、そのオフ会で教わりながらmtgの紙のカードを初めて遊ぶのがこのmtgとの出会いでした。

私のMTG、MTGA歴をつまびらかに公開します。
前回、MTGAをおススメする記事を書いたので、私の遊んだ記録を公開しています。 結構ボリュームがあるので、寝る前とかに読んでいただければと思います。

そんな私に、FF14というゲームをとてもよく再現していると感じさせたのがこの《稀なるつわもの/Champions from Beyond》です。

エンチャント

このエンチャントが戦場に出たとき、無色の1/1の英雄(Hero)クリーチャー・トークンX体を生成する。
Light Party ― あなたが4体以上のクリーチャーで攻撃するたび、占術2を行い、その後、カード1枚を引く。
Full Party ― あなたが8体以上のクリーチャーで攻撃するたび、ターン終了時まで、それらのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける。

言ってしまえば、ただトークンを呼び出すだけなのですが、この稀なるつわものというワード、そしてライトパーティなら4人、フルパーティなら8人でボーナスを受けられる効果…。

まさにFF14です。普通に初めて見た時ほぼイキかけました。

社畜になってから14は遊べていなくて、最後に遊んだのが漆黒のヴィランズまでなのですが、このシーンはね…。ホントにいいよね…。

これも知らない人のために簡単に解説しますと、ff14は、簡単なダンジョンを攻略するときは4人でパーティを組んで遊んで、強いボスと戦う時なのは8人のパーティで戦うのがお決まりなのです。

その際に、ゲームでしっかり大きな文字でLight Party、Full Partyと表示されるのです。その時の効果音まで脳内再生余裕です。

そして、これはちょっとロールプレイ的な話になるのですが、このカードの効果でトークンとして呼び出す英雄トークンはまさしくこの光の戦士です。

その光の戦士を好きな数だけ呼び出して、バフを掛けて一気に戦陣に並べる。

単純ですが本当に名シーンの再現としても、FF14のシステム再現としてもこれ以上のものはないと思います。

あなたの使っていたキャラ、あなたが一緒にパーティを組んでエオルゼアを冒険していたあのお友達たちを、今こそこの魔法でmtgの戦場に、カードゲームの舞台に呼び出しましょう。あのシーンの彼のように!!!

 

…..

少し熱くなってしもうた、血は争えんな。

ということで一番好きなカードの紹介でした。マジでこのカードの感想文だけは書きたかったのです。こんな素敵なカードをありがとうウィザーズ、ありがとうスクエニ。

もう少しだけカードのことを褒めたら、それはそれとしていつもと同じと感じた苦言を呈したい部分を書いていきますね。

エメトセルクとかも嬉しかったな…背景のアーモロート(であってるよね?)の雰囲気とかも漆黒そのままで…。一部知らない14のネタバレみたいなカードもあったけど、今遊んでいる人は嬉しい気持ちになっていることでしょう。

継承史カードは中々良いメンツ

今回のパックは、通常の封入とは別に継承史カードなるものも封入されています。

これは、元のカードゲームであるmtgで、人気だったり使われているカードを、ピッタリなFFのアートで再現しているカード群です。

これが中々メンツが渋くてですね。私もニワカながら、各フォーマットの一線級のカードも多数あってよく考えてあるなと。

要は、今回引いたカードから、重要そうなパーツを集めて今元のカードゲーム、mtgで強いデッキパーツを手に入れることもできるのです。

https://magic.wizards.com/ja/products/final-fantasy/card-image-gallery?cigset=FCA

上に貼ったリンクから継承史カードの全量を見ることができます。

《暗黒の儀式/Dark Ritual》とか、《スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician》とか。

いずれも、下環境(スタンダードより範囲の広い過去のカードを使うフォーマット)ではありますが、これらのカードを手に入れればそこから下環境で強いデッキのパーツを揃えていくことも不可能ではないと思います。もちろんこれだけでデッキが組める!!というレベルではないけれど…。

単純にFFの再現度の高いカードだけでなく、mtgというカードゲームで強いカードも収録することで、下環境のデッキパーツもある程度手に入って、カードゲームに入門するキッカケというのが良い試みだと思ったのです。

私が過去ヒストリックでこのゲームを遊び込むきっかけになったラクドス・リアニメイトのエース、《偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier》も、救済者、セフィロスという名称で採録されています。野村哲也さんのイラストにまでなっているんですよ!!

アリーナであれば、スキンの着せ替えで4枚全部セフィロスに変えられますしね。ダリチュもプッシュも城塞も、FF仕様にできるのが嬉しいな。

結局、気合の入ったカードが追加されただけ

ここからがネガティブな部分です。

色々収録カード、再録カードが素敵なことは書いてきました。

ですが、当のmtgというカードゲーム、mtgaというDCGへの導線が全くもって整備されていないと感じるのです。

実カードに関してはパック全然見かけないし!!まず手に入らないし!!(先週散歩してたら、渋谷でカードがバラ売りされているのは見ました。)

スゴイ素敵なカードを手に入れた!!じゃあこっから次は何をすればいいの?

…さあ?好きにすれば?

みたいな。ここから何をする?どうするべきなの?みたいなところが全く情報がないのです。

もしかしたら読んでくださっているかもしれない方に向けて私から言えるのは、スタンダードのデッキを組んでみてFFのカードで遊んでみてください!ってくらいかしら…?

サッズのヒナチョコボに代表される上陸シナジーを意識したデッキであれば、低レアでそのまんま上陸と土地を出すカードだけ並べてもスタンならある程度遊べそうな気がします。

もちろん最上位は望むべくもないんですが。

結局、何も整備されないままここにきてしまった

mtgaというゲームは楽しいけれど、だれか親身に楽しみ方を教えてくれる人が近くにいる人か、一から十まで全部調べることができる人。自力で探れる人(楽しみ方、今あるカードから組める強いデッキレシピ、最初に遊ぶべきフォーマット)でないと、楽しむことができないと思っています。

前回DCGが熱い!!の記事の時にも書きましたが、ここぞとばかりにインフルエンサーさんがこういったデッキがおススメ!!このフォーマットで遊んでみよう!!というのを出してらっしゃるので、それらを参考にするのが良いかなと。

…なんか、放り出されるんですよね。後は好きにしろ!!!って。

ゲーム側なりなんなりで、まずはこうやって遊んでみよう!!とか、このルールでこんなデッキで遊んでみよう!!みたいなの、ある程度あるべきだと思うんですよね。

雑多なソシャゲにある、スタートダッシュキャンペーン!みたいな、そういうのすらないし。

去年、初めてプレビュー動画が出た時から、流石に何かこれに合わせてゲームに改修が入るんじゃないかしら!!と期待してたら、そのまま雑にぶん投げられてちょっと笑っちゃいました。

ううううううん、何だろうな、どうしたら楽しくmtgに入門できるんでしょう。

色んな実カードのおみせ、カード屋さんとかの輪に入って、これを機に入門して楽しく遊びたいんです!!といえば色々親切にたくさん教えてくださるとは思いますし、人間関係を形作れるとは思いますが、そういうことができないのであれば自力でネットを参考に、手に入ったカードから自分でデッキを作って開拓するしかないのかもしれません。

私もそうやって入門しましたし。ある程度レアワイルドを切れば強いデッキも作れるし、強いデッキで勝てるようになれば毎月5パック剥けるし、ある程度ゲームを遊び続ける動力になるとも思うんです。

このmtgというゲームの特にスタンダードは、ネットの力によって一か月単位で最強デッキが流行ったり廃ったりします。

なので、今はこのデッキが最強!!といって限られた資産を切り崩してデッキを作っても、もしかしたら数か月後には微妙になっているかもしれません。

環境の見通しが毎回しっかり立たないことでも凄く有名な、複雑怪奇なカードゲームがmtgなのです。

だからこそ何か公式側から導線を用意してくれるかな、と勝手に期待してしまっていました。

リミテッドは罠かもしれません

このmtgには、何も毎回デッキを持ち込まなくても即興で遊べる素敵なモードがあります。

リミテッドと呼ばれるものです。

これはその場でパックを開封して、出てきたカードを一枚ずつ選択していくことで即興で40枚のデッキを作り、そのデッキでどこまで戦えるかを競う遊び方です。

実は、当サイトではこのリミテッドの中でもドラフトという遊び方をこのゲーム独自の楽しい遊び方として推奨しており、私も好成績を収めた時はそのデッキリストを公開していました。

7-1でMTGAクイックドラフト完走デッキ報告【BLBオルゾフコウモリ】
クイックドラフトを完走したので、デッキリストと強かったカードのシナジーをご紹介しています。 今回はブルームバロウでのオルゾフコウモリ、というデッキになります。

今回も、既にこの土日に気合を入れて、mtgaのプレミアムドラフトで遊びました。去年から貯めているゲーム内資産を切り崩してこのビッグウェーブにばっちり乗ってやろうとノリノリでした。

結果は惨敗でした。

2-3.0-3.0-3でブロンズすら突破できませんでした。0-3が連続したことでもうメンタルが崩壊しています。

正直、最初はドラフトでFFパックに入門するのがおススメ!!覚えるカードもFFだけで済むよ!!とか書くつもりですらいましたが、私がこのザマなのでとても初心者さんにおススメはできないなと。

わからない方向けに解説しますと、このリミテッドという遊び方が、参加費を払ってゲームに参加して、たくさん勝つことができれば報酬をたくさんもらえて参加費も帰ってくる。

すぐ負けたら参加費は没収。敗北感だけが残る弱肉強食なモードになっているのです。

ノリノリで、最近作った動画アカウント用に録画までしてたのにボッコボコにされて号泣しながら録画ファイル破壊しました。恥ずかしい…苦しい…私は弱い…

凄い数の過去プレイヤーがブロンズ(最低ランク)に密集している

これにはしっかりした理由がありまして、事前にかなりドラフトで調べ込んでいたり、最近やってないけど昔ドラフトやってたいわゆる復帰勢が、みんなこの初心者と同じ位置にいるのです。

というのも、このmtgのランクシステムは、月に一度ランクが確定して、来月からは2ランクほど下がった位置から始まるというなかなかサイクルの回転が速い仕組みになっているのです。

これによって、昔凄いやり込んできたけど、最近やってなかったプレイヤーというのがみんな最初のランクに密集します。

そんな元ガチ勢が、今回からの初心者を食い散らかしている恐ろしい修羅の巷になっているのです。

ただでさえFFで皆の注目が集まって、せっかくだから少し復帰しよう!!みたいな人が大挙しているんで、凄いプレイヤーのレベルが高く感じます。

実際、これまでの過去のランクでは、ブロンズはまあ余裕かなと感じていたのが私です。

このサイトには7連勝して完走した記録しか載せていませんが、7連勝には至らなかったものの一応勝ち越し、みたいな回もありました。

そんな私が今回ボッコンボッコンなので、少なくとも私より歴が浅い方はもっとつらく感じるやもしれません。

結局、カードゲームなんだからカードがなきゃ始まらない。

まとめを述べさせていただくと、やっぱカードゲームなので楽しくゲームで遊べるデッキがなければそもそも遊ぶことすらできないものです。

その点、現状のmtgaはカードの入手という観点ではしっかりお金を入れない限り厳しいです。

ある程度初期デッキでつつましく何か月か遊んで資産を貯めるのが一番理想ですが、果たして楽しいか…。

やはり、前回の記事でも今回の記事の途中にも書いた通り、mtg村の詳しいおじさんに色々教わりながらやってみるのが一番楽しくて間違いないです。

恐らくその観点が公式にもあるからこそストリーマーイベントみたいなのに力を入れているのだと思います。

そういった方なら、資産を抑えてカードゲームを楽しむコツも熟知していらっしゃるはず。低レアデッキみたいなやつです。実際、しっかりした低レアデッキなら一線級の力が出せるハズ。

何だかイマドキな答えになってしまいましたが、ネットの力でこの人参考になるな!!この情報イイナ!!という媒体を見つけるのが実はmtgを楽しく遊ぶ最適解かもしれません。

上手くハマれればとっても楽しいのがmtgなので、是非、この機会に興味をもって、やれそうだと思う方は色々参考にしながら飛び込んでみてください。

この記事は以上になります。最後までありがとうございました!

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